クリートの取り付け場所

最近また増えてまいりました、クリートに関するお問い合わせ。

クリートの位置?

クリートの位置合わせは何十年も前から母指球の少し後ろというのが定説です。
母指球と小指球を結んだ線のちょうど中間くらいに。という事ですが。

母指球を触ってみると
球となっていますが球はわかりません。
母指球の中心を探り当てる・・・

難しいです。骨の出っ張りを中心と呼ぶのか?
関節を中心と呼ぶのか?
だいたい15ミリくらいの誤差がでます。

15ミリというとクリート移動穴のほぼ全部で、まあ適当に合わせても合わないことはないくらいアバウトですね。

昔は手探りでしたが、最近はご希望の方にはこの機器を使っています。

MLクリート

長年勘に頼ってきたこの作業をMLクリートという測定機器で合わせることができます。

レーザーを使って力の入る線上にクリートを合わせます。

ポイントは力が入る位置は足の裏で一番バランスを取りやすい場所になります。

爪先立ちして足の指を地面に付けずに立った時に安定できる位置です。
ここで安定できれば足首の動きを安定させる筋力が要らないので、楽に回せます。

深い(後ろ)だとシャフトからかかとまでが記事かくなるため膝の動く量が増えます。

浅いとクランク上死点に来た時かかとが上がらない場合逆方向の回転力が発生します。

実はほとんどの日本人はクリートを一番前に出しても適正位置に合わせる事ができないのが普通です。
シューズの底の穴が無い位置に(前)になります。

なぜなら欧米に比べて指が短いため母指球、小指球の位置が前にあることでそういう問題がおきてきます。

逆にクリートが後ろにつく人は

指が長い場合は自然とクリートが後ろにつきます。
最近の若い人は指長いです。

また特に大きいひと45以上(28センチ)の方ではクリートは後ろ気味の方が回しやいと言う傾向もあります。
自作シューズで話題になったアダムハンセンはかなり後ろになっていました。

これらは色いろな方がブログ等で書いておられるので読まれても面白いかと思います。

クランク長と関係あるようです。

足が大きく、クランク長(180ミリが最長)より母指球とかかとの距離が長い場合(クランク軸(BB位置)よりかかとが後ろに来る場合)はクリートが前に行くようです。
かかとがクランクBB軸の後ろになるのは力学的に走りにくいのかもしれません。

日本人ではあまり大きい足のサイズは少ないですが大きい足サイズほど大雑把で大丈夫なようです。

ぴったり合うとどう言う感じがするか

というと、ダンシングでかかとが動かしやすい
慣れないとかかとが下がってペダリングしにくくなる
一番下(下死点)でペダルが止まらない。

足の指に力を入れなくても良いので足首が硬くならない。ペダリングを妨げない。

実際は日本人に合う靴は少ないのですが。

合わせやすいブランド

FIZIK

SHIMANO RC9

HASUSミント

SIDI 各モデル

FIZIK G-Fit(廃番)
この靴は素晴らしかったのに廃番。
また作って欲しいです。

クリート穴の位置も1センチほど前


かかとが小さく、よくフィットする。(アジア系はかかとが小さい)
甲高幅広


FIZIKがアジア系の足を採寸をしてオリジナルで作ったシューズ


足首部分の開口部が広い

穴あけ加工もやっています。

こちらはまた詳しく続きを書きます。

お楽しみに。

過去記事
MLクリート

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