旧コラム ポジションあわせ (引っ張り出しました)

シマノバイクフィット

2002年頃にアップした記事だったと思います。
赤字は今回加筆した部分です。

この記事はざっくりです。細かいポジションはまた新しく書きます。いつか。。

もともとこれはレース現場での合わせ方の応用記事でした。

ポジションあわせ(フィッティング)

をやっていると毎回色んな疑問が出てくる。その中で、気がつくことは
人の体は当たり前だが千差万別で一見して全然合わないようでも実際に採寸してみると以外にぴったり合っている事があったりする。

特にサドル位置

は不思議で、もしかするとこればかりは数字では表せない部分かもしれない。
骨盤の形幅が違えば座る位置が変わってくるため、前のりのサドル位置に見えても座る位置が
後ろだとポジション的に全く問題無い状態になる。

最近はショートサドルと言われる短いサドルが流行っていて、サドル先端の細い部分に乗らない人にはちょうど良い。

ただ、このタイプはサドル幅が急に広くなり、前後移動する人には向かない。
最近は幅が狭いモデルが少しづつ出てきているので今後は単純に短い従来のサドルになっていくと思う。

最初に合わせるほとんどの人はサドルが高く、前乗りで、回転は遅く、トルクで踏む走りになっている。

ゆっくり重いギアを踏む感じ

回転は重要で腰を安定させるためほぼ水平か少し前下がりが基本で、サドルの前が下がっていると体が前進してきて安定しにくい。

ペダルの踏む位置が遅い人は体が前に出てくる。

ハンドル位置

ハンドルはその点上体の角度が目で確認できるため、判りやすい。
前傾しても苦しくない人はよーくみると背中の筋肉が盛り上がっていて背筋が強いことが多い。

年齢がいっている人、腰が悪い人はハンドルは最初の段階は高めになる。

またお腹が出ている人も初期はハンドルを高くする。

高さで前傾か長さで前傾するかはその人の柔軟性による。

ポジションを誰に合わせてもらうか。

体をあわせることは基本的にはだれでも出来る事なのだが、自分一人では出来ないところに難しさがある。

プロ選手でも自分の寸法は知っていても人に測ってもらわないと正確には合わせられない。

POST SWISSE TEAMの時の選手の多くは実際オランダのバイオレーサーという計測システムでベストと言われる数値を出して、新車を組むときに使っていたが、このシステムでも当時は完全ではなかった。

最近のバイオレーサーはもしかするとよくなっているかもしれません。


実際に水平の地面でローラーに乗ると、筋肉の出来や柔軟性によってかなり指定寸法より大きい数値が出る事が多く、逆に若い選手には低い(短い数値)がでるクセがあった。

つまり一般のツーリストには大きめの数字が出る。
選手のほとんども指定された値より低く、近くしていた。
理由は判らないが乗る距離、体の自由度によるのだと思う。

結局選手達はローラーに乗りながら最初の合宿でメカニックに頼んでベストな寸法を探すのだが、毎日、合宿中に走りながら実走で決めていくことになる。

実走で車で後ろからみていると踏みの速度感がよくわかる。

移動先のホテルで水平器を使って地面を測り、そこで下げ振りで前後位置を測るのは原始的だが、地球の法則に従っているので、かなり正確な位置が出せる。

体はそれぞれ違うので定規で測るようには設定できない。

ポジションは常に変化する。

今日、ベストなポジションも3ヵ月後には大きかったり小さかったりするので、体が変化すると言う事は無視できない重要なポイントになる。

乗っている時期からしばらく乗らないとハンドルが遠く感じるし
また怪我したりしても感覚が変化する。

筋肉も同じく使わないと伸縮幅が小さくなる。

柔軟性、柔らかくなるとポジション、可動域に幅が出て、ライダーに無理な注文をつけることもできるようになる。

TTバイクなどは空気抵抗が減るフォームを求めるので選手にはキツイ
本当のTTフォームを作れるのは鍛えた選手に限定される。


それ以外はハンドルに寄り掛かれる空気抵抗が少なめで苦しくないフォームを作ることになる。

結果
ポジションが決まって快適なのはほぼ毎日乗っている期間だけといっても良い。

つい最近までは一部の人しか知られていなかったか、又は”そういう話は知っていた”程度の認識だった回転の重要さも、スカパーなどの解説で基本中の基本という認識が出てきたのはいい事かと思う。

今はJスポーツでしょうか

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