Tour De Suisse まとめ

June 30, 2018

|エンド

実に19年ぶりのヨーロッパのレースでした。

ツールドスイスは4回目である程度はわかっていたので

仕事やメカニック作業は普段通りで違いはありませんでした。

変わったなと感じたのは

1レース展開

以前はプロになると休むところと速いところがはっきりわかりましたが今はイタリアのアマチュアのように休みが無く、平地でも高速。

特にダウンヒルの最中にアタックがかかるなど以前はない事でした。

下り切ってもそのままのスピードで全体に速い。

そのため2時間で96km(平均48km/h)という高速レースもありました。

2選手が太くなった

脚は少し太くなった程度

体幹が20年前とは違って大きい選手が増えたような気がします。

他スポーツ、極端な例ではラグビーから転向したとか、サッカーから来たとか今までの自転車のみの選手とは違うルートからの選手も活躍していることです。

坂だけが強い選手は減った気がします。

3 下りが速くなった

ディープリムが増えたせいかスピードが出ます。しかし下りでふらつく選手もいて自転車が軽くなって重心が上になりコントロールは難しくなった印象です。

ダウンヒルでトップチューブに乗っておりるのはそのせいかもしれません。

4 みんなパワーメーターがついています。

ですが

意外と活用していないのかもしれません。自転車にメーター付けっ放しで部屋に帰る選手もちらほら。

ニッポの選手はみんな外していきましたが。

各チーム内でも個別のプログラムは特別な選手だけのようです。全体の大まかなメニューだけの指示のようです。

もしかするとよく理解して活用できている選手は意外と少ないのかもしれませんね。

またほとんどの選手が心拍も併用していました。

5 ディスクブレーキ

選手間では好評のようです。

トラブル時はタイヤ交換ではなく車体ごとが多かったです。

自転車ごと交換するなら確かに問題ないですね。

今後はディスクがスタンダードになると思います。

音鳴りはなかなか苦労してるようでした。

6 Di2と EPSのついた自転車

ほとんどトラブルがないのでメカニック的には仕事が減ります。

これでディスクブレーキであればメカニックは洗車と変速のチェックくらいで仕事が終わるようです。軽さを求める選手はワイヤーが好きなようです。

7 タイヤ太さ種類

タイヤ刻印では25cが主流。細い23cはチューブラーで見かけました。

軽さが好きな選手は23を選ぶ事もありそうです。

スポンサー契約でチューブラー、クリンチャー半々の印象でした。

乗り味は太い方が良いが重くなるのでそのバランスが決めてだと思います。

25Cで軽くなったらそれで決定かもしれません。

またメーカー、使用リムによって同じ25でも太さが変わるのであまり参考にならなかったです。

8 チームの仕事

クイックステップ FDJなどは通常、選手とは別に夕食時間が設定されているというか

スタッフの仕事の方が終わるのが遅いため全員集合で食前酒を飲んでからレストランに来ていました。

従来のチームはマッサー、メカそれぞれ終わった順に食事します。

これは時間のゆとりができて良い感じでした。

BORAのように選手は専用車で食事というのもその流れかと思います。


9 ホイール

体重の軽い選手はいまだにアルミのローハイトを好む(ディープより軽いため)ようです。

カーボンクリンチャーは少し重めなので軽くするのが課題です。

ディスクになるとブレーキ面を軽量化できるのでまた違ったアイデアのリムが出て来そうです。

実際50ミリ以上のハイトはアップダウンのコースではあまり高評価ではなさそうです。

スイスのレースで坂も多いので50ミリ止まりです。

10 レース言語

昔はフランス語が基本でした。今は英語と地域後です。

スイスのラジオは3ヶ国語で、すごいです。

ワールドツアーのチームはスタッフも3ヶ国語くらい理解しています。

隣人同士で違う言語の会話では言語のローテーションが起きて勉強になります。

質問(英語)回答(フランス語)その返事(英語)といった感じで自動翻訳ですね。

11 チーム規模

とにかくお金がかかってます。

おそらく10億円がワールドツアーのベースかなと思います。

20年前の10倍以上です。

選手用バス、トラック、チームカー、それぞれ複数台必要です。

しかも豪華。

12

将来的にニッポの大門監督のアイデアではショップ、自転車関係者、熱烈なファン対象に

ステージレースのスタッフ体験も面白いかもという話がでました。

若い競技関係者(内部スタッフの方)にはチャンスがあれば良い機会と思います。

以上レポートでした。

もっと聞きたい方は遠藤まで。

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